ドイツにきてまだ自分の馬を持っていないので、厩舎のお手伝いをしながら1日2〜3頭馬に乗せてもらう生活をしています。
そこの厩舎は世界的にも有名な選手の厩舎で、ドイツの代表にもなんどもなっている選手です。
そんな厩舎にてトレーニングできて、どんなレッスンが待ち受けているのかと期待していました。
重要なのは結局基本
レッスンがスタートして、何を言われるかと思ったら本当に基本的ことが多かった。
実際に自分が何度も言われたのが
「push inside leg, hold outside hand」
「push the horse to your hand」
の2つ。
馬術をある程度やっている人であればわかると思いますが、結局基本は
『内方脚と外方手綱』『拳に対しての前進気勢』
これなんですよね。
内方脚で馬の前進を促して、それを膨らまないように外方脚で受け止める。
その脚と拳のバランスがどちらかが強すぎてはならず、前進気勢が拳に当たっていくようなイメージを持たなければならない。
ある程度馬に乗っていると、これをわかってはいてもついつい応用に走ってしまったり、馬の口をいじり過ぎてしまうことがしばしばあります。これを続けてしまうとどんどんと馬の状態が悪くなり、人間にも変な癖が付いてしまいます。
どんな馬に乗るにしても結局はこの基礎が大事で、すぐに馬の形にこだわるのではなく、人間はなるべく柔らかくじっと乗ってあげることが重要なのです。それが若馬などであってもこれは例外なくです。
私もこの”変な癖”が付いており、かなりこれを指摘されました。
(ちなみに他にも私には悪い癖があって、手綱を握っている拳の指が開いてしまっているということでこれもかなり言われました。)
厩舎にいる他のどのレベルの選手にもこれが言われており、どんなクラスになってもこれは忘れてはならないことなのだと改めて実感させられました。
これを守らないとどうなるか
実際にこれを行わずに拳ばかりいじってしまうとどうなるのかというと、
まず全身規制がない為、馬が重くなる。
後脚が踏み込まずに馬が伸びる。
馬が伸びる為、ハミ受けが難しくなり口が硬くなる。
また拳を使いたくなる。
この悪いループにはまってしまうんですよね。
でも実際これって結構気づかないうちにやってしましがちです。
重要なのは馬を感じて反応を待つこと
ただ内方脚の全身規制と外方脚の拳があればすぐに良くなるかといえば、自分のレベルではまだできません。
だからその度合いを調整しながら、馬の反応を見て、良くなってくれるのをじっと待つことも重要です。そして良くなったら拳を許す。
これを繰り返してどんどん馬が良い感触へ近づいてくれるのを待つしかないですね。
基礎を大事に
結局これができなければ、まともに障害を飛んだり馬場経路を踏んだりできないので、まずはここから離れないことを癖にすることを目標にやっていきたいです。