私は折り返し手綱というものを今まであまり使ってきませんでした。
理由はいくつかありますが、そもそも道具に頼るのはいけないという固定観念があったのと、折り返しを使うと馬が強くなってしまうと考えていたのが大きいと思います。
また日本においては折り返し手綱は初心者がハミ受けをするのを補助する為に使われることが多く、そういった考え方の方ももしかしたらいるかもしれません。
ドイツでは使うことが増えた
ドイツに来てからは私自身も折り返し手綱を使うことも増えましたが、実際に周りの選手をみていてもレベルの高い選手であっても時折折り返し手綱を使っているのを見かけます。
またレッスンをしていても、折り返し手綱をしっかりと使うようにも言われたことがありました。
なぜ折り返しを使っているのかが気になりコーチに聞いてみました。
折り返しの役割は馬のトレーニング

先ほどもいった通り、日本では折り返し手綱は人間がハミ受けの補助としてつかているのをよく見かけますが、コーチからの答えは「馬のトレーニングの為」に使うということでした。
具体的にいうと、しっかりと折り返しによりハミ受けをした状態で活発に運動できれば、馬の首の上の筋肉や背中から腰にかけての筋肉を鍛えることができるからだそうです。
逆に口につっぱりがある状態で運動してしまうと、胸の前の筋肉が異常に発達してしまい、もっと口が硬くなるという悪循環に陥ってしまう為、それをさせずに良い筋肉をつける為に折り返しを使っているのです。
ただ注意点としては、「活発に馬が動いている」というのが前提条件になります。馬がしっかり動いてない状態で折り返しをつけても、馬は筋肉を使わずに運動してしまう為に逆効果になってしまいます。
しっかりと動いた中で、ハミ受けをして馬に筋肉を使った運動をさせるというのが重要です。
高橋 駿人/ ShuntoTakahashi
1996年生まれの馬術選手。種目は総合馬術。
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