【馬術ルール解説】オリンピックで馬術を楽しく観戦しよう!現役選手がわかりやすく解説

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高橋駿人
高橋駿人

こんにちは、総合馬術選手の高橋駿人です!馬術について私がご紹介します!

馬術競技ってなかなか馴染みのない競技で、そもそもルールや見方がわからないという方は多いと思います。2020年東京オリンピックでも馬術競技があり、観戦チケットを購入した方も多いと思いますが、まずは基礎知識を知ることでもっと楽しく観戦できるのではないでしょうか。

今回はその馬術競技についての基礎知識を皆さんに知っっていただければと思います!
個々の種目についての解説もこの本文の中にリンクがありますので、観戦する種目に合わせてそちらもご覧ください。

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そもそも馬術競技とは?

【馬術競技について】
 馬術競技は人と生き物である馬とが一体となって競技を行うスポーツで、オリンピックでは男性と女性が同じステージで戦う唯一の種目です。また、幅広い年齢層の選手が活躍している種目でもあります。それはどうしてでしょうか?
 馬術競技においては、運動するエネルギーは馬の役割で、そのためのリズムとバランスを与えるのが選手の役割です。選手は経験を重ねるごとにその感覚を研ぎ澄まし、より緻密な扶助(馬への合図)を出せるようになります。ですから、他のスポーツにおいてはトップアスリートとして活躍できる年齢を過ぎても、馬術競技では馬が体力面をカバーしてくれるため、第一線で活動を続けている選手が多いのです。同様に、体力面では男性にかなわない女性であっても、馬との信頼関係を築き、馬に正しく指示することができれば、互角に勝負することができるというわけです。
 オリンピックでは、演技の正確さや美しさを競う《馬場馬術》、コース上に設置された障害物を飛越しながらミスなく早く走行する《障害馬術》、馬場と障害の2種目にダイナミックなクロスカントリー走行を加えた3種目を同じ人馬で戦い抜く《総合馬術競技》の3種目が行われています。

日本馬術連盟ホームページ https://www.equitation-japan.com/rules_01.html

日本馬術連盟のホームページを見ると、このように書かれていました。
ではこれに則って細くみていきましょう。

老若男女が同じステージで戦う

馬術オリンピックルール 乗馬 

上記の日本馬術連盟の解説でもある通り、馬術は老若男女の区別なく全員が同じ枠組みの中で競技をおきないます。
なぜこのようなことが可能なのかというと、人間の体力的な問題は馬術競技ではさほど大きな差はなく、運動自体は馬が行いそれに対する指示を正確に行うのが人間の主な役割だからです。

実際にオリンピック競技を見ていても女性ライダーは多く、2016年リオオリンピックの馬場馬術競技では個人1位2位は女性ライダーでした。
また2018年北京オリンピックでは当時67歳の法華津寛選手が出場したことで話題になりました。

オリンピック競技に出場できる動物は人と馬

オリンピックの種目にはたくさんの競技がありますが、その中で人間以外の動物が出場できる種目は馬術だけです。
オリンピック種目以外であれば、犬の競技など他にもありますが、スポーツの祭典と言われるオリンピックの種目においては唯一人と馬が出場できるのです。

馬の年齢はどのくらい?

では馬の年齢は何歳くらいの馬たちなのでしょうか?

まず前提として馬の平均的な寿命は30歳くらいです。
そして日本でも人気な競馬の世界で活躍する馬たちは2歳からレースに出走し、長い馬で7~8歳くらいまでレースに出ます。日本で有名な日本ダービーや皐月賞などのレースに出走している馬はだいたい3歳馬が多いです。

それに対して、オリンピックの馬術で活躍する馬はだいたい10~16歳くらいが多いです。
馬術用馬はだいたい3~4歳くらいからトレーニングが始まり、もっとも競技で活躍しやすい期間がこの年齢くらいであると言われています。
競馬に比べるとかなり年齢が上ですが、この頃になると馬たちも落ち着き競技で活躍できるようになります。

高橋駿人
高橋駿人

馬術の人から見ると競馬は子馬が走っているように見えます笑

馬術は大きく分けて2種類のスタイル

馬術には、大きく分けてブリテッシュとウエスタンというスタイルがります。
オリンピックで行われているものはブリティッシュであり、ウエスタンはカウボーイのような格好で競技を行います。

そしてこのブリティッシュの中で、オリンピックで実際に行われている競技は3つです。
・障害馬術
・馬場馬術
・総合馬術

ブリティッシュの中には他にもエンデュランスやドライビング、ボルティングといった競技がありますが、今回はオリンピック競技になっている3つをご紹介します。

障害馬術

馬術ルールオリンピック障害馬術馬場馬術総合馬術クロスカントリー

障害馬術は、アリーナの中においてある12個ほどの障害からなるコースを順番に飛越し、減点が少なくなおかつタイムの早い選手が勝ちとなる競技です。

減点が加算される要因としては、
・バーの落下(減点4)
・障害を止まってしまったり避けてしまう(減点4)
・規定タイムの超過(4秒につき1点)

があげられます。
また落馬や馬が転んでしまう人馬転は失権となり、それ以上走行を続けることはできません。

そしてこの減点が少ない選手が上位になりますが、オリンピックや大きな大会であると最少減点選手が2名以上いた場合はジャンプオフというものが行われます。
ジャンプオフは最初のコースよりも短くなり小回りやスピードが求められます。ジャンプオフが成立した場合、このジャンプオフで減点が少なくタイムの早い選手が優勝となります。
(ジャンプオフに行けなかった選手は最初の走行の減点とタイムによって順位が決まります)

オリンピックの障害の高さは?

オリンピックの障害馬術競技の障害の高さは160cmです。
ただ一つのバーを飛び越えるだけでなく、オクサーと呼ばれる幅のついた障害や様々な形状のものがあるので、選手はそれに合わせてアプローチの方法を変えていかなければなりません。

馬場馬術

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馬場馬術は、20×60mの枠の中で演技を行いその演技の正確さや美しさに対して審判員たちが点数をつける採点競技です。
オリンピックでは個人の予選である規定演技個人決勝である自由演技があります。規定演技は名前の通り決められた演技を行い、自由演技は選手自身が経路を作成しそこに音楽を付け加えて演技をします。自由演技は人馬の個性が出てとても面白いと思います。

オリンピックでは、馬場馬術の最高クラスである「グランプリ」というクラスで行われます。
このクラスでは馬が踊っているような動きをしたり、脚をクロスさせて横にステップしたり、その場で回転したり、様々な項目があり観ている人を魅了します。

採点は各項目ごとに行われ、それぞれ10点満点で採点されます。
成績は総獲得点を満点で割った得点率で表され、このパーセンテージが高い選手が上位になります。(例えば400点満点のうち350点獲得した場合は87.500%となります。)

詳しくはこちらの記事

総合馬術

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総合馬術は、馬場馬術・クロスカントリー・障害馬術の3種目を3日間かけて同一人馬で行います。この3種目の総減点が低い選手が勝ちとなります。

高橋駿人
高橋駿人

私が行っている競技がこれです!

初日に行う馬場馬術では、先ほど紹介した馬場馬術単体の競技よりは難易度の低い規定の経路を周り、その中で馬の柔軟性や選手と馬の一体感が求められます
馬場馬術の減点の算出方法は、100から獲得得点率を引いた数になります。
(獲得得点率が75.5%の場合、減点24.5となります)

2日目にはクロスカントリー競技が行われます。総合馬術の一番の見所はこのクロスカントリー競技です。
クロスカントリー競技は、自然に近い起伏に富んだコースの中をかなり早いスピードで走りながら丸太や水濠・生垣などといった障害を飛び越えていく競技です。オリンピックのレベルになると、全長が6キロ近くにもなり1走行10分以上かかることもあります。
選手は前日までにコースを歩いて下見をして、それぞれコースに対する作戦を練ります。
(クロスカントリー競技の減点については下の記事をご覧ください)

3日目には障害馬術が行われますが、その前にホースインスペクションという馬体検査が行われ、怪我や歩様に問題がないかを検査され、これをパスした人馬のみが障害馬術競技に進めます。
単体の障害馬術競技と同じように競技が行われ、オリンピックのクラスであると障害の高さは130cmになります。

この3種目の総減点を合算し、より少ない減点の選手が上位になります。

まとめ

今回はオリンピックの馬術競技について基本的なルールをご紹介しました。
各競技の詳細なルールや観戦の方法などは、各競技の欄にあるリンクから競技の詳細がわかるページに行けますので、ぜひそちらもご覧ください。

馬術競技は基本的に全国各地で一年中行われていますので、オリンピックに限らずぜひ一度観戦してみてください!

高橋駿人 顔写真   高橋 駿人/ ShuntoTakahashi
                                              
1996年生まれの馬術選手。種目は総合馬術。
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コメント

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